シグネットリングとは、一般的なリングよりも上部が大きく、持ち主にとって様々な意味を持つ彫刻が施されていることが多いものです。家紋やイニシャル、さまざまなシンボルなど、このジュエリーは象徴的な側面を持っています。古代エジプトで誕生して以来、人々を魅了し、権力とパワーの象徴としてその地位を確立してきたまし。現在、男性のためのシグネットリングは、誰もが好みのものを見つけられるよう、さまざまなモデルが用意されています。ジョバレパリでは、女性のためのシグネットリングのコレクションも充実しています

メンズ・シグネットリングにまつわる伝統

 フランスでは、男性がシグネットリングを身につけるのに、特に条件はありません。しかし、伝統的に貴族の子孫は、家紋をあしらったシグネットリングを着用することが義務づけられています。それゆえ、シグネットリングが貴族のためのジュエリーであると言われることも少なくありません。しかし、実際そんなことはないのです。 シグネットリングは誰でもつけることができ、もしそれに反するルールがあったとしても、数世紀前に廃れたも同然です。しかしながら、伝統的ルールにしたがってシグネットリングの象徴するものを知るのは興味深いことでもあります。所有者の身分によって、貴族のシグネットリングに刻まれる模様は様々でした。結婚しているかどうかにかかわらず、貴族の男性は盾形の中に、未婚の女性はひし形の中に、貴族の身分でない女性が貴族の男性と結婚した時はひし形の中に男性側の紋章が刻まれることになっていました。また、高貴な男性と結婚した高貴な身分の女性については、お互いの紋章が2つの楕円に並べられました。

 

各国のメンズ・シグネットリングの着用

伝統的に、男性のシグネットリングは右手小指にはめますが、長女は左手薬指にはめるのが一般的でした。しかし、現代ではその決まりはなくなり、各人が自分に合うシグネットリングの使い方をしていることが分かります。

フランスでは、左手の薬指にシグネットリングをはめることも珍しくありません。また、リングの向きは恋愛事情を表すこともあります。デザインが爪の方に向いていればその人は独身で、持ち主の方に向いていれば交際中であることを表しています

ベルギーでは、男性は左手の小指にシグネットリングをはめることが多く、薬指は結婚指輪のためにとっておきます。スイスでは、シグネットリングは左手薬指にはめられるますが、まれに右手の小指にはめられることもあります

メンズ・シグネットリングの選び方

自分のため、また人にリングを贈るなら、持ち主を象徴することのできるこのリングこそがギフトに適しているでしょう。しかし、この宝石は識別性が高いため、受け取る人の個性と完全に一致しなければならないということを知っておきましょう。例えば、バイカーの友人にはハーレーダビッドソンのロゴを刻印したメンズシグネットリングを贈ってみてはいかがでしょうか。その原理は、シグネットリングが未来の所有者の深い価値観を表し、感情的な場所として役立ち、かけがえのないシンボルとなるようにすることにあります。